【阪神カップ2022】 過去の傾向やデータから予想を考える

重賞参考データ

この記事では、今週の土曜日(12月24日)に阪神競馬場で開催される阪神Cについて、過去の傾向やデータについて紹介します。また、傾向やデータに基づき現段階での予想を紹介したいと思います。

阪神カップとは

阪神カップの概要

2006年に新設された重賞競走です。2006年の創設以来、暮れの阪神競馬場で行われてきました。年末の風物詩として定着した一戦は、第1回から単勝8番人気のフサイチリシャールが勝利を収めるなど波乱の決着が多いです。過去10年でも7番人気以下の馬が4勝を挙げており、難解な重賞となっています。

コース内容

阪神カップは阪神芝1400m・内回りコースを走ります。2コーナー奥のポケットがスタート地点で、3コーナーまで距離はありますが、スタート直後の先行争いは避けられません。先行しての粘り込みが利きやすく、外々を回らされて距離をロスする外枠より内枠が有利な傾向にあるコースとなってます。また先行力のあるパワー型が向いています。

今年の出走馬

今年は18頭フルーゲートに対して、21頭の登録馬がいます。(記事作成の12月21日時点)
 昨年の優勝馬で連覇を狙うグレナディアガーズを筆頭に、阪神コース&1400mを得意とするダイアトニック、スワンSでダイアトニックに僅差で敗れたルプリュフォール、トゥラヴェスーラ、キングオブコージ、ローストランドなどに注目しています。

上記以外でら、エントシャイデン、オパールシャルム、カイザーミノル、キングエルメス、スノーテーラー、ダイメイフジ、トリプルエース、バスラットレオン、プルパレイ、ミッキーブリランテ、メイショウチタン、ライトオンキュー、ラウダシオン、ルチェカリーナ、ルッジェーロな出走します。

過去の傾向とデータ

ペース傾向

芝の短距離ということもあり、全体的な流れとしてはハイペースになりやすいです。コース形態的にスタートしてからは平坦、下り坂となるためテンが速くなり、激しい先行争いが繰り広げられる傾向にあります。コースやレースの傾向からはスピードとパワーが要求され、また、リピーターの出番が多く、前年好走した馬が翌年も走る傾向も見られます。

基本データ

人気

1番人気【1 0 2 7】連対率10%、2番人気【1 2 2 5】連対率30%、3番人気【3 2 1 4】連対率50%、4番人気【1 1 0 8】連対率20%、5番人気【0 1 2 7】連対率10%、6-9番人気【3 2 1 34】連対率13%、10番人気以下【1 2 2 77】連対率4%

1番人気はわずか1連対と苦戦しており、過去10年で6番人気以下が11頭も好走しています。1番人気は苦戦を強いられていますが、2番人気、3番人気の成績はまずまず良いため、大荒れにはなっていません。伏兵が馬券に絡む可能性が高いと考えます。

所属

関東馬【6  4  2  35】連対率21%、関西馬【4  6  8  107】連対率8%、地方馬【0 0 0 0】連対率0%

関西でのレースですが、関東馬の健闘が目立ちます。連対率も倍以上の成績を残しています。紐選びで困った場合は、一応関東馬を入れるのも良いでしょう。

年齢

3歳馬【3 3 2 22】連対率19%、4歳馬【2 1 2 23】連対率11%、5歳馬【2 4 4 39】連対率12%、6歳馬【3 1 0 27】連対率13%、7歳馬以上【0 1 1 31】連対率3%

3~6歳馬は勝ち馬や連対率でまんべんなく結果を残しています。7歳以上は33頭中2着1回と3着1回であるため、割引が必要です。

性別

牡馬【7 9 7 108】連対率12%、牝馬【3 1 2 26】連対率13%、騙馬【0 0 1 8】連対率0%

性別でみると騙馬は出走馬自体少ないのもありますが、3着1回のみと割引いて良いでしょう。牡馬と牝馬では、勝ち馬こそ牡馬が多いが、複勝率、連対率で同等の成績です。

脚質

逃げ【2 0 0 8】連対率20%、先行【2 7 2 26】連対率24%、差し【5 3 5 59】連対率11%、追込【1 0 3 49】連対率2%

逃げや先行など前めにつけている馬が好成績を残しています。特に追込馬は連対率2%と非常に苦戦していることがわかり、ある程度前につけることが重要です。

前走着順

1着【1 0 1 20】連対率5%、2着【0 2 2 9】連対率15%、3着【1 0 2 4】連対率14%、4着【1 0 0 13】連対率7%、5着【2 2 2 7】連対率31%、6-9着【3 2 1 32】連対率13%、10着以下【2 4 2 57】連対率9%

前走1着馬は凡走傾向にあります。上記データをみても、前走好走した馬より5着や6-9着に敗れた馬の巻き返しが期待できるといえます。

前走クラス

GⅠ【6 7 6 43】連対率21%、GⅡ【1 0 1 18】連対率5%、GⅢ【1 1 2 29】連対率6%、OP特別【2 1 1 45】連対率6%、3勝クラス【0 0 0 5】連対率0%、地方競馬【0 1 0 2】連対率33%

基本的には前走GⅠ組を中心に考えるで良いでしょう。

前走距離

1300ⅿ以下【2 3 1 43】連対率9%、1400ⅿ【1 1 2 37】連対率5%、1500ⅿ以上【7 6 7 56】連対率17%

距離でみると前走1500ⅿ以上からの距離短縮組が好走傾向にあります。

実績

過去10年の馬券に絡んだ延べ30頭のうち26頭に重賞勝利歴があります。逆にいうと、重賞での実績がない馬は基本的に消しで良いレベルです。また、前走10着以下から巻き返した馬も全て重賞勝利歴があり、該当馬は前走GⅠあるいはJpnⅠからの臨戦でした。前走大敗からの巻き返しはGⅠあるいはJpnⅠ出走馬に限り期待ができ、GⅡ以下で大敗した馬の巻き返しは期待できません。

予想

◎グレナディアガーズ

本命はグレナディアガーズにしました。

当舞台は内回りの非根幹距離であり適性の有無が重要になるためリピーターが多い舞台となっています。過去10年中5頭のリピーターが出ています。昨年の覇者グレナディアガーズは当舞台への適性は証明済みであり連覇に期待がかかります。

〇ロータスランド

対抗はロータスランドです。

前走はマイルCSに出走し8着と敗れていますが、勝ち馬セリフォスとは0秒4差の僅差。前走GⅠ組は成績が良いですし、レース別にみてもマイルCS組が【4 5 5 28】と好成績を残していることからも好走が期待できます。さらに重賞勝利歴がある点も好材料です。

▲ダイアトニック

単穴はダイアトニックにしました。

実績だけみたら、阪神コースは【3 0 1 0】、1400ⅿは【7 1 1 0】とどちらも馬券内であり文句のつけようがありません。ただし、前走1着馬や前走GⅡ組、前走1400ⅿ組と7歳馬での好走率がデータ的にやや低いため、3番手まで評価を下げました。

△トゥラヴェスーラ

連下1頭目はトゥラヴェスーラ。

この馬は血統的に魅力的だと思います。父ドリームジャーニー(サンデー系)、母ジャジャマーチャン(ナスルーラ系)であり、サンデー系×ナスルーラ系の配合の馬は【3 0 2 0】と馬券を外していないのです。

△バスラットレオン

連下2頭目はバスラットレオンです。

鞍上が川田騎手予定です。当舞台(2019年~2021年)の川田騎手は【11 5 9 20】、勝率24.4%、複勝率55.6%と文句なしの成績です。逃げ馬で前めでの競馬ができそうな点も好材料であり、また1600ⅿ戦でのレースが多く、今回距離短縮が良い方に働けば十分に上位も狙えそうです。

△キングオブコージ

連下3頭目はキングオブコージです。

前走は同舞台のスワンSに出走し、勝ち馬であるダイアトニックに敗れていますが、0秒2差と僅差でした。今までは1800ⅿや2000ⅿ以上の出走が多く、前走で新馬戦以来2度目の芝1400ⅿ戦に出走しました。距離を詰め、何かきっかけを掴んだような印象であり、また今回も1400ⅿ戦で使うということいで好走が期待できます。

今回は上記以外でも、キングエルメスやラウダシオン、ルチェカリーナ、ルプリュフォールが気になります。馬券に関しては、枠やオッズ次第で考えたいです。

まとめ

この記事では、今週の土曜日に開催される阪神カップについて概要から、過去の傾向・データ、予想について紹介しました。

まとめると以下のようになります。

阪神カップのコースについて

  • 阪神芝1400m・内回りコースを走る
  • 2コーナー奥のポケットがスタート地点
  • 3コーナーまで距離はあるが、スタート直後の先行争いは避けられない
  • 先行しての粘り込みが利きやすい
  • 外々を回らされて距離をロスする外枠より内枠が有利な傾向にある
  • 先行力のあるパワー型が向いている

過去の傾向とデータ

ペース傾向

  • 全体的な流れとしてはハイペースになりやすい
  • テンが速くなり、激しい先行争いが繰り広げられる
  • スピードとパワーが要求される

基本データ

  • 1番人気はわずか1連対と苦戦
  • 6番人気以下が11頭も好走
  • 関東馬の健闘が目立ちます
  • 3~6歳馬は勝ち馬や連対率でまんべんなく結果を残す
  • 騙馬は出走馬自体少ないが、3着1回のみと割引
  • 逃げや先行など前めにつけている馬が好成績
  • 追込馬は連対率2%と非常に苦戦
  • 前走1着馬は凡走傾向
  • 前走好走した馬より5着や6-9着に敗れた馬の巻き返しが期待できる
  • 基本的には前走GⅠ組
  • 前走1500ⅿ以上からの距離短縮組が好走傾向
  • 馬券に絡んだ延べ30頭のうち26頭に重賞勝利歴があり
  • 前走10着以下から巻き返した馬も全て重賞勝利歴があり
  • GⅡ以下で大敗した馬の巻き返しは期待できない

予想

  • ◎グレナディアガーズ
  • 〇ロータスランド
  • ▲ダイアトニック
  • △トゥラヴェスーラ
  • △バスラットレオン
  • △キングオブコージ
  • その他、キングエルメス、ラウダシオン、ルチェカリーナ、ルプリュフォール

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