データに基づく中山競馬場レースで買うべき馬・避けるべき馬 ~芝1600ⅿ編~

馬券参考データ

この記事では近3年(2019年~2021年)中山競馬場で開催された芝1600ⅿのレース結果を基に、成績の良い種牡馬や厩舎、鞍上と成績の悪い種牡馬や厩舎、鞍上についてデータで紹介します。

中山芝1600ⅿの特徴

中山芝1600ⅿでは、ニュージーランドTやフェアリーS、ダービー卿チャレンジTなどの重賞が開催されます。中山芝1600ⅿは外回りコースを使用されるため、1コーナーのポケットから出て、おむすび型のコースを1周します。2コーナーをスムーズに回って、向こう正面で良い位置を取るためには内枠が有利となります。中山コースは2コーナー手前で高さが最高点になるため、スタート直後は上り坂になります。2コーナーでの最高点から3コーナーの中間まで一気に駆け下りるため、ハイペースになりやすいです。ゴール前には急坂があるため、バッタリ止まる馬もいますが、逃げ・先行馬の前残りが大いに期待できるコースです。差しが届くには、直線で好位につけられ急坂を克服した瞬発力があることが大事です。

中山芝1600ⅿの買うべき馬6選

中山芝1600ⅿで相性の良い種牡馬や厩舎、鞍上について紹介します。

種牡馬

ディープインパクトの牝馬(ゆったりローテならなおよし)

ディープインパクト産駒自体が当舞台でトータル【24 14 12 110】、勝率15%、複勝率31.3%、単勝回収値129、複勝回収値83と優秀です。コントラチェックが19年ターコイズS、スマイルカナが20年フェアリーSとターコイズS、テルツェットが21年ダービー卿CTと重賞を4勝し、他にも重賞2着4回と満足できる内容です。

これらの重賞勝ち馬3頭がすべて牝馬となっています。そんな牝馬の中でも中3週以上および初出走なら【19 12 6 54】勝率20.9%、複勝率40.7%、単勝回収値136、複勝回収値97とより良い成績を残しています。

単勝50倍以内のオルフェーブル牝馬

当舞台でのトータル回収値133であり、100を超えています。重賞勝ちはなかったが、19年のターコイズSではエスポワールが2着、20年にアンドラステが2着、ギルテッドミラーが3着に入りました。この活躍をみると7勝中6勝が牝馬であり、単勝153、複勝91と回収値も良いです。

また単勝50倍を超えると凡走傾向にあります。「単勝50倍以内の牝馬」に限定すると【6 5 5 27】、勝率14%、複勝率37.2%、単勝回収値192、複勝回収値115と好成績を残しています。

厩舎

4~9番人気の大竹正博厩舎

トータル成績【7 2 5 32】、勝率15.2%、複勝率30.4%、単勝回収値193、複勝回収値116となっています。

このうち1-3番人気【3 0 1 5】、勝率33.3%、複勝率44.4%、単勝回収値135、複勝回収値68と、人気馬でもそこそこの成績を残しています。

しかし、それ以上に中穴ゾーンに着目することがポイントです。4-9番人気では【4 2 4 19】、勝率13.8%、複勝率34.5%、単勝回収値265、複勝回収値163であり、好走も回収値も優秀です。

10番人気以下になると【0 0 0 8】であり、一度も馬券に絡んでいないため、狙うのは一桁人気の中穴までにすると良いです。

1-3番人気の国枝栄厩舎

多くの名馬も輩出している国枝栄の人気馬に注目です。トータル成績は【11 5 4 33】、勝率20.8%、複勝回収率37.7%、単勝回収値72、複勝回収値52であり、ランキング1位となっています。

トータル成績でもよい成績を残しているが、1-3番人気に絞ると更に成績が上がります。1-3番人気に条件を絞った場合、【11 5 1 8】と25回出走のうち11勝と驚異の数字を示し、複勝率も約68%とかなりの数字です。

騎手

内枠のM.デムーロ騎手

トータル成績は【16 10 9 43】、勝率20.5%、複勝率44.9%、単勝回収値103、複勝回収値100と非常に安定感があります。21年のダービー卿CTのテルツェット、21年のターコイズSのミスニューヨークと重賞2勝しています。

さらに、1-3枠では全16勝中9勝を挙げており内枠での相性が良いことがわかります。1-3枠の場合は【9 2 5 10】、勝率34.6%、複勝率61.5%、単勝回収値121、複勝回収値120と抜群の成績です。

中~外枠でも【7 8 4 33】、勝率13.5%、複勝率36.5%、単勝回収値95、複勝回収値90であり、内枠には劣りますが、水準以上の成績を残しており消しまではいきません。

C.ルメールの5~8枠

C.ルメールの当舞台でのトータル成績は【22 6 4 39】勝率31%、複勝率45.1%、単勝回収値83、複勝回収値63であり、人気馬に乗ることが多いため回収値こそはいまひとつですが、勝率、複勝率ともに好成績であり、馬券には外せない存在であることが分かります。

そこで、更に良い条件を探してみると、5~8枠の成績が良いことが分かりました。【13 3 1 15】であり、32回の出走のうち13勝を挙げています。また複勝率53.1%であり、C.ルメール×中~外枠ではより注目するべきと言えるでしょう。

中山芝1600ⅿで避けるべき馬9選

次に相性の悪い種牡馬や厩舎、鞍上について紹介します。

種牡馬

新馬戦・未勝利戦でのエイシンフラッシュ産駒

新馬戦・未勝利戦に条件を絞った場合の成績は【0 0 1 33】であり、勝ち馬・連対馬はいません。馬券に絡んだのも34回の出走中1頭のみであり、非常に凡走する傾向にあることがわかります。新馬戦や未勝利戦でのエイシンフラッシュ産駒がいた場合は、ほぼ消しで良いでしょう。よっぽど気になった馬がいても考えるのは紐までかなと思います。

モーリス産駒の新馬戦以外

モーリス産駒も新馬戦以外に条件を絞った場合は【0 0 2 14】勝ち馬・連対馬はいません。合計16回出走しており、馬券に絡んだのも2回であるため当舞台の新馬戦以外のレースでモーリス産駒がいた場合は割引でよいでしょう。

アドマイヤムーン産駒の単勝10倍超え

アドマイヤムーン産駒の単勝10倍超えの成績は【0 1 1 45】であり、勝ち馬はいません。加えて、47頭出走しているうち2着1頭、3着1頭と、ほとんど馬券に絡んでいないため割引が必要です。

厩舎

小野次郎厩舎は消し

小野次郎厩舎は、新馬戦、未勝利戦、条件戦関わらず、トータル成績が【0 0 0 23】と一度も馬券に絡んでいないことから、小野次郎厩舎の馬が出走した場合は消しで良いと考えます。

鹿戸雄一厩舎の4番人気以下

鹿戸雄一厩舎の出走馬の中で、4番人気以下となると【0 2 0 30】と凡走傾向にあります。人気馬は馬券に絡めることも検討して良いが、4番人気以下と中穴、大穴狙いは避けた方が良いでしょう。

加藤士津八の単勝7番人気超

加藤士津八厩舎の出走馬も人気薄では凡走傾向にあります。単勝7倍超に限ると成績は【0 1 0 25】であり、馬券に絡んだのは1頭のみ。単勝7倍を超えていた場合は大幅に割り引いてよいでしょう。

鞍上

秋山稔樹騎手

秋山稔樹騎手は、新馬・未勝利・条件戦関わらずトータル成績で【0 0 0 22】と1度も馬券に絡んでいません。当舞台での秋山稔樹騎手が騎乗する馬は消しでよいでしょう。

内田博幸騎手の継続騎乗

継続騎乗となると馬の性格、癖などのタイプがわかりレースには有利に働くような気がするが、内田博幸騎手の当舞台での継続騎乗となると話は別です。継続騎乗での成績【0 1 0 21】馬券に絡んだのは2着の1回のみと凡走傾向のため割引が必要です。

吉田豊騎手の平場戦

吉田豊騎手の平場戦【0 2 1 36】であり、勝ち馬はいません。3着内も39頭中2着2回、3着1回と全体的に凡走傾向であり、割り引いてよいでしょう。

まとめ

この記事では、中山芝1600ⅿの特徴と近3年(2019年1月1日~2021年12月31日)のデータを基にした相性の良い・悪い種牡馬や厩舎、鞍上について紹介しました。

まとめると以下のようになります。

中山芝1600ⅿの特徴

  • 中山芝1600ⅿは外回りコースを使用
  • 1コーナーのポケットから出て、おむすび型のコースを1周
  • 2コーナーをスムーズに回って、向こう正面で良い位置を取るために内枠が有利となる
  • 2コーナー手前で高さが最高点になるため、スタート直後は上り坂
  • 2コーナーの最高点から3コーナーの中間まで一気に駆け下りるためハイペースになりやすい
  • ゴール前には急坂があるため、バッタリ止まる馬もいる
  • 逃げ・先行馬の前残りが大いに期待できるコース
  • 後方からの馬は直線で好位につけられ急坂を克服する瞬発力があることが大事

相性の良い種牡馬・厩舎・鞍上

種牡馬

  • ディープインパクトの牝馬
  • ディープインパクトの牝馬の中でも中3週以上および初出走
  • 単勝50倍以内のオルフェーブル牝馬

厩舎

  • 4~9番人気の大竹正博厩舎
  • 1-3番人気の国枝栄厩舎

鞍上

  • 内枠のM.デムーロ騎手
  • C.ルメールの5~8枠

相性の悪い種牡馬・厩舎・鞍上

種牡馬

  • 新馬戦・未勝利戦でのエイシンフラッシュ産駒
  • モーリス産駒の新馬戦以外
  • アドマイヤムーン産駒の単勝10倍超え

厩舎

  • 小野次郎厩舎は消し
  • 鹿戸雄一厩舎の4番人気以下
  • 加藤士津八の単勝7番人気超

鞍上

  • 新馬・未勝利・条件戦関わらず秋山稔樹騎手
  • 内田博幸騎手の継続騎乗
  • 吉田豊騎手の平場戦

今回は中山芝1600ⅿ戦を考える上で参考になる傾向やデータを紹介しました。

予想で悩んだ際に少しでも参考になったらと思います。

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